二世帯住宅の完全分離型、内扉に鍵を付けるべきか?
義両親との距離感に悩む主婦たちへ
そして、
「内扉に鍵をつけるべきかどうか?」
という問題に悩む方もいます。
今回は、
- 具体的なメリットやデメリット
- どのように活用すれば家族全体の快適さを保ちながら、義両親との距離感を適切に保てるか
- 二世帯住宅完全分離の内扉や鍵の実際のエピソード
について紹介していきます。
二世帯住宅完全分離に内扉に鍵【メリット・デメリット】
完全分離型二世帯住宅とは
完全分離型とは、文字通り親世帯と子世帯が完全に分かれた形で生活できる住宅のことを指します。
あたかも2軒の家が隣り合わせになっているような作りです。
しかし、この「距離感」が義両親との間でストレスの原因となることもしばしばです。
内扉の鍵が解決策?
プライバシーを守る重要性完全分離型の二世帯住宅でも、家の中に「内扉」が設置されることがあります。
この内扉は、両世帯を結ぶ扉としての役割を果たしますが、「内扉に鍵をつけるべきかどうか?」という悩みは多くの主婦にとって重要なポイントです。
鍵をつけるメリット
1. プライバシーの確保
義両親との良好な関係を保つためにも、ある程度の距離感は重要です。
特に子育て中の家庭では、急に家の中に入られてしまうと「今はちょっと困る…」というシチュエーションが多々ありますよね。
内扉に鍵をつけておくことで、必要な時だけ開けてコミュニケーションを取ることができ、プライバシーの保護と義両親との適切な距離感を同時に保つことができます。
2. 自分たちのペースで生活できる
鍵があることで、時間帯や状況に応じて接触の頻度をコントロールできるため、子育てや日常のリズムを守りやすくなります。
特に、子どもが昼寝をしている間や夫婦だけの時間を持ちたい時など、鍵の存在が助けになる場面は多いです。
3. 義両親にも安心感を与える
意外かもしれませんが、義両親にとっても内扉の鍵は一種の安心材料になることがあります。
訪問する際には、まずは鍵が開いているかどうかを確認し、その上で訪問のタイミングを図ることができるため、お互いの都合を尊重した関係を築きやすくなります。
新築の場合、固定資産税が軽減されやすくなるかも?
新築住宅に係る税額の減額措置概要 良質な住宅の建設を促進し、居住水準の向上及び良質な住宅ストックの形成を図るため、新築住宅にかかる固定資産税を3年間(マンション等の場合は5年間)、2分の1に減額します。 (適用期限:令和8年3月31日)※なお、4年目(マンション等の場合は6年目)から固定資産税の額が”元に戻る”ことになります。固定資産税が”増税”されるわけではありません。※ 本特例についての詳細は市町村にお問合せ下さい。※ 新築の認定長期優良住宅については、固定資産税を5年間(マンション等の場合は7年間)2分の1に減額する特例措置がございます。
参考:国土交通省https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000021.html
具体的なメリットについては、地域の市区町村による対応が異なる場合もあるため、詳細な要件は市役所や税理士に確認されることをおすすめします。
鍵をつけるデメリット
一方で、内扉に鍵をつけることにはデメリットも存在します。
1. 関係がギクシャクする恐れ
内扉に鍵をつけることで、「距離を置きたい」「冷たい」という印象を義両親に与えてしまう場合もあります。
特に日本では、家族の繋がりや助け合いを重んじる文化が強い傾向にありますので、あまりにシャットアウトしすぎると疎遠感が生じてしまうリスクもあります。
2. 緊急時の対応に支障が出ることも
子どもが急に熱を出したり、義両親が具合を悪くした時など、緊急時の対応がスムーズにいかないことが考えられます。
いつもは鍵をかけていても、緊急時に素早く連絡できるようなルール作りも重要です。
二世帯住宅完全分離の内扉の鍵を効果的に活用する方法
内扉に鍵をつけて重要なのは
必要な時だけ行き来できる環境を作り
ができるかどうかが鍵になります!
それには、家族全員が納得できるルールや使い方を考える必要があります。
1. タイミングや状況に応じて使い分ける
常に鍵をかけていると距離を感じさせてしまいますが、時間帯や状況に応じて鍵を使い分けることで、柔軟に対応できます。
たとえば、子どもが寝ている間や家族の時間を大切にしたい夜間などには鍵をかける一方で、日中は開放的に過ごす、といったルールも一つの方法です。
鍵をどのように管理するかも重要です。
各世帯でどのタイミングで鍵をかけるのか、誰が鍵を持つのか、どのようなルールで開け閉めするかなど、鍵の使用に関する明確なルールを設けておくと、トラブルが防げます。
2. 鍵をかけることを事前に説明する
内扉に鍵をかける理由を義両親にしっかり説明することで、無用な誤解を避けることができます。
例えば、「子どもの昼寝の時間帯に気を使わせないため」や「私たちの家族のペースを守りたい」など、前向きな理由を伝えることで理解を得やすくなります。
内扉に鍵をつけることで、親世帯と子世帯のプライバシーが守られますが、双方がその意図を理解して納得しているか確認することが重要です。
鍵をつけることで、必要な距離感を保ちながら、生活リズムを尊重し合えるかどうかを話し合いましょう。
3. インターフォンやチャットでコミュニケーションを取る
鍵をかけている時間でも、インターフォンやLINE、電話などを活用してコミュニケーションのハードルを下げるのも良い方法です。
完全にシャットアウトするのではなく、事前に連絡を取ることで、双方が心地よく生活できます。
鍵をつけると、両世帯間の移動が制限されるため、緊急時の対応がスムーズに行えるかを考える必要があります。
万が一の場合に備えて、鍵の共有方法や緊急時の連絡手段を事前に決めておくと安心です。
鍵がもたらすのは「心地よい距離感」
二世帯住宅の完全分離型において、内扉に鍵をつけることは、単にプライバシーを守るためだけでなく、家族関係を健全に保つための一つの手段です。
特に、義両親との生活では、過度な干渉や近すぎる距離感がストレスを生むことが少なくありません。鍵を活用することで、お互いにとって心地よい距離感を保ちつつ、日常生活を円滑に進めることができるのです。
最終的には、家族の状況や関係性に応じて、内扉の鍵をどのように使うかを考えることが重要です。自分たちだけのペースで生活しながらも、義両親とのコミュニケーションを大切にし、柔軟な対応を心掛けてみてください。
二世帯住宅完全分離、内扉の鍵エピソード
息子に締め出されてパニック
我が家でヒヤリとする出来事がありました。
我が家は完全分離型の二世帯住宅で、義両親の住むフロアと私たちのフロアは鍵付きの扉で分かれています。
ある日、家族全員で義両親のところにいたとき、息子が「自分のフロアに戻る」と言い出し、あっという間に扉を鍵で閉めて2階へ。
そして、2階の階段にあるベビーゲートもロックしてしまいました。
ベビーゲートは大人しか開けられません。
気づいた息子が「ママ来て!」と泣きわめいたのですが、鍵は息子のいるフロアにしかなく、私たちは扉を開けられません。
どうにかピンで開けようとしたものの、うまくいかず、最終的には庭からはしごをかけて2階のベランダへ登り、窓越しに息子に窓を開けさせて、なんとか解決しました。
この時、もし息子がキッチンで火を使っていたら、あるいはお風呂で溺れてしまったら、と最悪の事態が頭をよぎり、緊張が走りました。息子が無事で本当に良かったです。
泣き叫ぶ息子を抱きしめた時、私も安心して涙が止まりませんでした。
今後は、鍵と携帯は常に持ち歩かないとと痛感しました。息子を不安にさせてしまい、本当にごめんなさい。
鍵はつけない
義母「玄関は別でいいから何かあった時の為に内扉付けたい!!こっち(義実家)が多く払うから!」
まじで無理。
玄関分けた意味…絶対勝手に入ってくんじゃん。
一旦外出れば済むじゃん。何かあった時ってなに?お金の問題じゃなくてだったら旦那と別居させてもらう覚悟でいる。
内扉を付けるべきかの悩み
我が家では、完全分離型の二世帯住宅を建てる予定で、当初は親世帯と子世帯を完全に分け、内扉は設置しない予定でした。
しかし、内扉(鍵付き)を付けることを勧められています。理由は、内扉をつけると「長屋扱い」にならず、建物をもう少し広く設計できるためだそうです。内扉がないと長屋扱いになり、法律で少し狭くなるとのことです。
また、内扉をつけると、固定資産税の減税や、NHK料金が1世帯分で済むというメリットがあると聞きました。
ただ、私は内扉をつけたくないと考えており、プライバシーを大切にしたいと思っていますが、夫の両親は内扉をつけたいようです。
お金面で特に大きな利点があるなら、検討したいと思います。
最後に
家族の快適な生活は「適度な距離感」と「心の近さ」から二世帯住宅の完全分離型における内扉に鍵をつけるという選択は、プライバシーを保ち、家族間の生活リズムを整えるための有効な手段です。
子育て中の主婦にとって、生活のペースを乱さない環境は非常に大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、義両親とのコミュニケーションや信頼関係の構築です。鍵を使うことで一時的なプライバシーを得ることはできますが、最終的には家族全体の理解と協力が必要です。
鍵をかける前には、しっかりとしたコミュニケーションを取り、家族全員が納得の上で導入することを心掛けてください。
ぜひ、あなた自身とご家族の快適さを大切にしつつ、適切な距離感を保ちながら、二世帯住宅での生活を楽しんでください。
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