同居生活で「姑」との関係は、心の中で悩みの種となりがちです。「姑と同居するけれど、会話がほとんどない…」そんな悩みを抱えている方は少なくないでしょう。「会話なし=悪いこと」もしくは「会話なし=変なこと」という思い込みが、心をさらに重くしている方もいるのではないでしょうか。
今回は、
「姑との同居で会話なし。それはそれで良いんじゃない?」という視点から、少し気持ちが楽になるお話
を紹介していきます。
姑と同居で会話なしでもOK!安定の形は人それぞれ
「義母と会話しないのは変ですか?」同居生活において、義母と全く会話をしないことに対して不安を感じている方もいるかと思います。
まず結論から申し上げますと、「全く会話をしないことは、おかしなことではありません」。特に、話すことでストレスを感じたり、イライラしてしまうのであれば、無理に会話を増やす必要はないでしょう。
会話がないことは必ずしも「悪い」ことではない
あなたが「話さない方が楽」と感じるのであれば、その気持ちを大切にしてください。同居生活において、無理に会話をしようとして心に負担をかけるよりも、自分がリラックスできる環境を整えることが大切です。人間関係において、必ずしも会話が多ければ良いわけではありません。お互いに最低限の礼儀を守り、必要な時に必要な会話ができるのであれば、それで十分です。
「会話しない」という選択も一つの安定の形
「話してもイライラする」「馬が合わない」と感じる相手とのコミュニケーションは、どうしてもぎこちなくなりがちです。そうなってくると無理に話をしようとせず、必要最低限のコミュニケーションにとどめるのも一つの安定の形です。お互いに無理をしないことで、結果的に関係が長続きしやすくなる場合もあります。
挨拶をしていればそれで十分
あなたが最低限の挨拶を欠かさず行っているのであれば、それで十分礼儀を尽くしています。挨拶は人間関係の基本であり、それができているということは、お互いの関係を尊重している証拠です。無理にそれ以上のコミュニケーションを強要する必要はありません。
会話がないことに対して罪悪感を抱く必要はありません。コミュニケーションは言葉だけで行われるものではありません。
例えば、一緒に過ごす時間が長くなると、無言でも居心地の良い「間」が生まれることがあります。これも一つのコミュニケーションの形です。
無理に会話を増やそうとしないで
「姑ともっと会話をしなければ」と思うことは、確かに大切かもしれません。しかし、それが無理やりになってしまうと、お互いにストレスを感じる原因になります。
特に、姑との間に距離を感じている場合は、無理に会話をしようとすることで、逆に緊張感が生まれることも考えられます。 ここで重要なのは、「会話が少ないことを受け入れる」ことです。会話がないことを否定的に捉えるのではなく、「無言の時間もお互いを尊重している証拠」と捉えてみましょう。それが、自然体でいられる土台になるのです。
実際に、会話が少ない同居生活を送る主婦の中には、「言葉が少ないからこそ、お互いの気持ちを察するようになった」と感じる人もいます。
お互いの生活スタイルや価値観が違う場合、無理に会話を増やそうとすると、かえって摩擦が生じることもあります。適度な距離感を保ちつつ、無理のない関係を築くことが、長続きする同居生活のコツかもしれません。
姑と同居で会話なしの関係が子どもに対して悪影響かもという不安
会話をしない姑との関係が子どもに対して悪影響と不安があるなら、挨拶と相槌だけはしておいた方がいいでしょう。
たとえ会話が少なくても、礼儀正しい態度を示すことで、子どもに対して「尊重し合うことが大切」というメッセージを伝えることができるのです。
子どもとのコミュニケーションは積極的に行うことが重要です。日常的に子どもと話をする時間を持ち、親としての愛情や安心感を伝えることで、子どもの精神的な安定を保つことができます。また、家庭内での会話が少ないことに対して子どもが不安を感じた場合は、適切に説明し、安心させることが大切です。
義母との関係が必ずしも良好でなくても、子どもにはあまりネガティブな印象を与えないようにしましょう。例えば、「おばあちゃんとお母さんはそれぞれ違う考え方を持っているけれど、それも人それぞれでいいんだよ」といった形で、多様性を尊重する考え方を教えることができます。これにより、子どもが家庭内の状況を理解しやすくなり、不安を軽減できます。
「あなたは知らなくていいの」と隠してしまって曖昧にして、孤立感を与えないように注意しましょう。しっかり説明しないまま、良くない方向に空気を読んでしまうこともあります。
姑と同居で会話なしの筆者の体験談
筆者は、義両親と完全同居で子育て中の主婦です。
同居を始めた当初は、かなり楽観的でした。
「楽しく会話できたらいいなぁ〜」 「初めての子育てで不安もあるし、生活に慣れるまでいろいろ教えてもらおう!」なんて思っていたのも束の間、
そのポジティブな感情は一瞬で消え去り、代わりにじわじわと負の感情がやってきたんです。
生活音をちょっとでも立てると「うるさい!」。話しかければ最後に必ず嫌味を言われる始末…。
義母はせっかちで怒りっぽく、さらに筆者とは趣味も価値観も全く違うタイプの人。何を話してもイライラさせてしまうので、筆者も日に日に余裕がなくなり、気づけば態度も悪くなっていました。それに気づくたび自己嫌悪…。
もう会話するのがどんどん、どんどんしんどくなっていったんです。
しまいには、子どもに対しても笑顔が作れない状態に。
一時期、「どうにかしてお義母さんが喜ぶ話ができないものか…」と頑張ってみたものの、結果は惨敗。ストレスがたまる一方で、ついに全身に蕁麻疹が…。顔までパンパンに腫れ上がり、病院で「これはストレスが原因です」と言われてしまいました。
その日を境に、「無理してまで話すのはもうやめよう」と決心しました。
今では、朝と夜の「おはよう」「おやすみなさい」、そして「はい、わかりました」くらいしか言っていません。何か言われても、その言葉を真剣に考えるのはやめました。
なぜなら、義母の言葉を全部真面目に受け止めても、家族全体の幸せにはならないことが多いからです。
大事だと思うことだけ受け入れて、そうでないことは、ただの「挨拶」と思うようにしています。
そのおかげで、以前に比べて心にゆとりができ、子どもにもちゃんと笑顔を見せられるようになりました。
最後に
同居生活では、義母との関係が大きなストレスになることもあります。
しかし、あなた自身が「話さない方が楽」と感じているのであれば、それはあなたにとって最良の選択かもしれません。長い目で見てお互いにとってプラスになるように、適度な距離感を保ちながら無理のない関係を築いていくことが重要です。
時には会話がない日があっても、それが「悪いこと」だとは限りません。他人の意見にとらわれすぎず、自分の気持ちに正直に生きることが、心の健康を保つために大切です。これからも自分を大切にしながら、無理のない同居生活を送ってください。
あなたの選択が、より良い生活を築く一助となりますように。
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