結婚して義両親と同居を始めてみると、義父母との距離感や価値観の違いが浮き彫りになり、嫌悪感が芽生えることがあります。
同居生活は一筋縄ではいかず、「どうしてこんなに辛いんだろう」と感じることがあるでしょう。
この記事では、
体験談を交えながら義父母を嫌いになった経緯や理由
ストレスや悩みへの対策
について紹介します。
同じ悩みを抱えるお嫁さんに寄り添い、義両親が嫌いでも同居生活が少しでも楽になるような内容をお届けします。
【体験談】同居の義父母を嫌いになるまで
まずは、実際のお話を紹介します。
同居義父母が嫌い①誰にでも口出しする義母
義母との同居が6年目で、毎日ストレスを感じています。義母は誰にでも口出しし、冗談で「お金がある」と言ったり、孫を自慢したり、近所の人からも「性格が悪い」と言われています。夫も義母との同居が原因で過去に結婚に失敗しています。
さらに、義母は私の前で上の子に「弟を産んでもらえ」と言い、何度も部屋に来ては同じ話を繰り返し、甘いものを持ってくるのも不快です。夫との喧嘩も絶えず、子供が大きくなったら家を出ようと考えています。
同居義父母が嫌い②良い人達だけど同居はストレス
私は40代半ば、夫は50代半ばで、小学校低学年の子供が1人います。数年前から義両親と築40年の二世帯住宅で同居しています。
義両親は良い方で、私たちが共働きのため、子供の面倒を見てもらったり助かっていることには感謝しています。その代わりに、私は夕飯を作ったり、掃除や送迎を担当しています。
しかし、私はいつかここを出て自分たちの家を購入したいと考えていますが、夫は金銭的な理由で消極的です。貯蓄は7000万円、収入は夫が1200万円、私が650万円です。
最近、家の修繕が必要になり、総額200万円以上の見積もりが出ましたが、義両親の生活スペースも含まれており、私たちで全額負担することに不満があります。
夫は「家賃も払わず住んでいる恩を忘れているのか」と言いますが、それが理由で同居しているわけではありません。
恵まれた環境であることは理解していますが、同居のストレスがあり、早く家を出たいと思っています。
同居義父母が嫌い③プライバシーのなさに嫌気
義母と完全分離型の二世帯住宅に住んで5年になります。
内扉でつながっていて、共働きのため義母が子供の面倒を見てくれていることには感謝していますが、最近は義母と関わることがストレスになり、顔も見たくないと思うようになってきました。
例えば、仕事から帰ってまず子供と話したいのに、義母が「今日はね」と話し始めることがあり、疲れている私にはどうでもいい話に感じてしまいます。
また、貴重な一人時間にも義母がインターホンで用事を頼んでくることがあり、ストレスに感じます。さらに、外出から帰ると「おかえり」と声をかけられ、見張られているような気分になるのです。
家族や同居に関するストレスや不満は決して軽視できないものであり、共働きや子育てに追われる中でさらに負担がかかることも理解できます。
義父母との同居や頻繁な関わりを持つ中で、次第に嫌いになったり、苦手に感じることは決して珍しいことではありません。お互いに良かれと思ってやっていることが、相手には負担になってしまうこともあります。
特に同居している場合、生活のリズムや価値観の違いが、ストレスを増大させる原因となることが多いのです。
義父母が嫌い、苦手な理由
結婚して義父母との同居を始めると、最初は「なんとかなる」と思っていたものの、日々の生活の中で感じるストレスが徐々に積み重なり、いつの間にか義父母を嫌いになっている自分に気づくことがあります。
義父母が嫌い、もしくは苦手と感じる主な理由についていくつか見ていきましょう。
余計な干渉が原因で息が詰まる
義父母との同居でよく挙がる悩みの一つが「過干渉」です。特に義母は、家事や子育てに関して自分の経験や意見を押し付けてくることが多いです。
例えば、洗濯の干し方や料理の手順など、細かいところまで口を出されると、自分のやり方を否定されたように感じ、ストレスが溜まります。日常的にこのような指摘を受け続けることで、「どうしてこんなに口を出してくるの?」という不満が積み重なり、義母への嫌悪感が芽生えることも。
あちらは良かれと思っている、もしくは悪気もなくやっていても、お嫁さんにとっては「余計な干渉」だったりするのです。
プライバシーが守られない
同居することで、家の中でのプライバシーが著しく減少します。リビングやキッチンで一人の時間を楽しもうとしても、義母や義父が突然現れ、無遠慮に話しかけてくることがあります。こうした「家の中でのリラックスできない状況」が続くと、自分の家にいるはずなのに居心地が悪く、精神的に追い詰められてしまいます。
「プライバシーのない生活」が長引くことで、義父母に対して「嫌だな」という感情が生まれることがよくあります。
義父の無関心が不気味
義父が直接的な問題を起こさない場合でも、無関心でいることが逆にストレスの要因になることがあります。義母が過干渉である一方で、義父は何も言わず黙って見ているだけ。義母の口出しに対して何もフォローがないと、「この人は本当に何を考えているんだろう」と疑念が生まれ、義父に対しても不信感が芽生えてしまいます。
家庭内の力関係に疲れる
義両親との同居は、家の中の力関係が複雑化する原因にもなります。特に、義母が家の中のルールを決め、義父がそれに従うという構図ができあがっていると、嫁である自分がそのルールに従わざるを得なくなります。
このような状況が長く続くと、まるで「自分の家」ではなく「義父母の家」で生活しているような感覚に陥り、ストレスが溜まり、やがて義父母への反感が増していきます。
同居生活が始まると、義父母との関係は「なんとかなる」と思っていても、実際はそう簡単なものではありません。過干渉、プライバシーの欠如、そして無関心な義父…。これらがまるで日々押し寄せる波のように、じわじわとストレスを積み重ねていくのです。そんな中、ふと気づくと、心の中に「嫌い」の二文字がくっきりと浮かび上がっていることもあるでしょう。義父母との同居は、時に「我が家」ではなく「義父母の城」で暮らしているかのような感覚に陥り、まるで自分がゲストのような扱いを受けることも。これが続くと、心の中で「何で私がここにいるんだろう?」という疑問が湧いてきて、気づけば家を出る計画を練り始める…なんてことも珍しくありません。義父母との同居生活が、あなたの心にどんな波を立てるのか。
ここからは、より具体的な解決策に迫っていきましょう。
同居の義父母が嫌い【ストレスや悩みへの対策】
義父母を嫌いだと感じてしまうと、その後の心の整理が非常に難しくなります。「嫌いになってはいけない」「もっと我慢しなければ」という罪悪感やプレッシャーが重くのしかかり、さらにストレスが増すこともあります。
しかし、嫌いになったからといって、それが間違っているわけではありません。義父母との同居には多くの困難が伴い、それに耐えきれなくなるのは自然なことでしょう。
感情を受け入れることの大切さ
まず、義父母に対して嫌悪感を抱いてしまう自分の感情を否定しないことが大切です。無理に「仲良くしなきゃ」と思い込むよりも、「今は義父母に対してこういう感情を抱いているんだ」と冷静に受け入れることが、心の負担を減らす第一歩です。嫌いという感情も、人間関係の一部です。むしろ、無理に良い関係を築こうとする方が、心のバランスを崩してしまうことがあります。
筆者は「いい嫁にならなきゃ」「旦那さんのご両親を悪く思っちゃ駄目だ」と思っていた時期がありました。
しかし、思えば思うほど苦しくて毎日の最低限の生活でさえしんどかったです。
だけど、「まあいっか、合わないもんは合わないし」「育った環境も違うし、生きてきた時代も違うし、違うことが当たり前でそれでいいや」と思うようになってからは、暗かった日常が明るくなっていきました。
「期待しない期待されない」筆者はそれでいいと思ってます。
心の距離を保つ方法
義父母との物理的な距離を取ることが難しい場合、心の距離を上手に保つ方法を見つけることが重要です。
例えば、積極的に外出してリフレッシュする時間を確保する、趣味を持って自分の時間を大切にするなど、小さなことでも心の余裕を取り戻す手段になります。また、無理に義父母と深い関係を築こうとせず、適度な距離感を保つことも、心の負担を軽減させる鍵となります。
インプットばかりだと、人間しんどいと思います。アウトプットできる時間をつくるのは悪い事ではありません。
誰も褒めてくれない、誰もわかってくれない、そんな時こそ自分だけは自分の味方をしっかりしてください。
自分を「褒める」「許す」だけでも気持ちの持ちようはかわってきます。
筆者もそうやって自己ケアしてきた事により、うつ状態から脱却できました。
旦那とのコミュニケーションを大切にする
義父母に対するストレスを一人で抱え込まず、旦那と話し合うことも大切です。旦那は親との板挟みになることを恐れて、こちらの気持ちに気づかないことが多いですが、言葉にして伝えなければ理解してもらうことはできません。感情を冷静に、具体的に伝えることで、旦那からのサポートを得ることができ、同居生活の改善に繋がる可能性もあります。
家の中にひとりでもわかってくれる人がいると、少なからず安心が生まれます。
しかし、わかってもらうにはそれなりに旦那さんの事も理解(「仕事大変だよね」「今日もお疲れ様」「今日もありがとう」など)し、夫の立場もある程度受け止めてからがいいでしょう。
お嫁さんが辛いのはもちろんです。完全同居している筆者はよくわかります。
ですが、順序を踏まないと相手に伝わらない時があるのも確かなのです。
同居解消を視野に入れる
もし、同居生活があまりにも辛く、解決の見込みがないと感じた場合は、同居解消も選択肢の一つとして考えてみてください。無理に我慢し続けることで、自分自身が壊れてしまうこともあります。自分と家族の幸せを第一に考え、最適な解決策を見つけることが大切です。
同居解消って一番、言い出しにくいですよね。
しかし、いい方には気をつけて「お互いの未来の幸せのために」というこをと伝えられれば、可能になってきます。
筆者は経済的理由で今は難しいですが、その時がきたら同居解消をお願いしようと思います。
同居の義母が嫌いな筆者の体験談
同居前まで同居を始めるその日まで筆者は、義母を嫌いでもなければ好きでもなく、ただただ「旦那さんのお義母さん」という存在でした。
しかし、いざ共同生活を始めてみると
- 価値観の不一致(真逆すぎるくらい真逆)私がNOと言えば義母はYESくらい
- 生活リズムの違い(義母は時間どおりタイプ、私は子育て中なのもありイレギュラーありき)赤ちゃんがどうであれ決めた時間は崩したくない崩されたらイライラ義母
- 理不尽(義母はいいけどあなたは駄目よ)
- 口出し(こうした方がいいよ、こうするべきよ義母はやりませんけどね)
出し始めたらキリがないのでこのへんにしておきますが、日常生活を送るたびに義母の嫌なとこが浮き彫りになっていきました。
当時の私は「いい嫁にならなきゃ」「頑張らなきゃ」「旦那さんの義母を悪く言ってはいけない」と思っていました。
だから余計に、頭の中がぐちゃぐちゃで毎日何が正解がわからなくて涙ばかり流れる毎日。
まわりに「同居しているだけで凄いよ、偉いよ」と慰められても「そんなことない私が駄目な嫁だから」なんて自分に少しの自信も持てない状態になってました。
だけど、その状態って本当に辛くて、楽しいはずのことも好きなことも何もかも暗い色で光は一切なくて出口のないトンネルをずっと歩いている感覚なんですよね。
私はなんのためにここにいるんだろうな〜って自分の存在まで消そうとしてしまう。
ん〜これって私がこのままの状態で「家族は幸せになれるのか?」その疑問から、暗い闇の殻を何度も破ることに挑戦しました。
外に出て信頼する人と話すこと。
自分は頑張っていると認めること。
期待しないし、期待されてないから大丈夫と思うこと。
無理なことは無理しないこと。
すぐにうまくはいきませんでしたが、徐々に気持ちを切り替えていくことができて、今では心から笑える日が増えています。
誰が決めたか知りませんが、結婚したから、「仲良くしてその家に染まっていきましょう」なんてルールはないはずなんですよね。
なので結婚しようが家族が増えようが「幸せ」に向かって自分らしく生活していけばいいと思えるようになった筆者でした。
最後に
旦那の親だとしても自分の親だとしても、自分以外の家族との同居生活はなにかしらのストレスは生まれます。
旦那さんや信頼をおける友人に話を聞いてもらったり、自由な自分の空間を確保したりして、うまく対処していくことが大切です。インプットばかりではキャパオーバーになりかねません。時にはアウトプットする時間が大事なのです。
あなたにあった方法でストレスを対処できれば、子育てや仕事で忙しいときに手を借りることもできるので、同居が強い味方になってくれることもあります。
それでもどうしてもしんどいときには、別居や同居解消という最終手段もありです。
それぞれ難しい事情があって同居しているケースもあるので、ハードルが高いかもしれませんが、大切なのは自分自身を大事にすること。取り返しのつかなくなるまで溜め込まないこと。
少しでも幸せに進める方法を選べるといいですね。
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