「義両親と同居」の断り方とは?
何が何でも義両親との同居だけは勘弁!だけどいざ、同居の話が始まると、どんなふうに断ったらいいのか分からないなんて事があります。
この記事では、
義両親に同居をお願いされた時の断り方や理由、波風を立てない言い方
について紹介します。
【義両親と同居の断り方】
具体的な理由を挙げる
- 「まだ新しい家を建てたばかりで、すぐに住み替えるのは難しい」
- 「今の仕事が忙しくて、家事に十分な時間をかけられない」
- 「お互いの生活リズムが違うので、一緒に暮らすのは難しいかもしれない」
具体的な理由をあげることによって、相手に「それならしょうがないか」と思わせることができます。
「いいよいいよそんなの気にしないで」と半ば強引に来られても、引いてはいけません。低姿勢で「本当に難しいんです」という気持ちを伝えましょう。
将来の希望を示す
- 「少しの間は今の生活を続けさせてほしい」
- 「いずれは一緒に住めるように、今はそれぞれで頑張りたい」
- 「まだまだ未熟者でお義父さんお義母さんと住むには自信がないのでもう少しまってください」
未来には住んでいることをアピールすることができれば、とりあえず諦めてくれるでしょう。
しかし、これは「いつまで待たせるのかしら」という方向にいきかねないので、一時しのぎの方法にしてください。待ってくれている間に違う作戦を練りましょう!
代替案を提示する
- 「頻繁に訪問したり、一緒に旅行に行ったりする機会を増やしたい」
- 「週末は一緒にご飯を食べに行きましょう」
伝える際のポイントは穏やかな口調で話すこと。感情的に言葉を選ばず、冷静に伝えることが大切です。
この方法は、仲が良いからが前提ですね。会うのもok!お話するのもok!嫌いじゃないんだけど、同居はNGという方向けです★
誠意を持って話す
嘘をついたり、ごまかしたりせず、正直に気持ちを伝えましょう。「同居をすると今の関係が壊れてしまうのが不安。今の距離感だからいいんだ!」ということを力説しましょう!
もうこの際ハッキリ言ってしまいましょう!と言っても言い方には気をつけてください。感謝の気持ちは伝えつつ、冷静に。
パートナーと協力する
パートナーと意見をすり合わせ、二人で話し合うことが大切です。夫には「いずれは〜」など気を使わずに、同居はNGということをわかっておいてもらいましょう。
まずパートナーが協力してくれないと、話が進みません。話し合いの場も、パートナーが切り出してくれた方が義両親も「ふたりの意見なのか」と思わざるを得ません。
その他 、専門家に相談する
どうしても上手くいかない場合は、カウンセラーなどに相談してみるのも良いでしょう。
これは、最終手段です!どうしてもどうしても断りたいのに上手くいかないそんな時は…!第三者に!
【義両親と同居の断り方】言い方の例
例文①当たり障りない編
「お義母さん、お義父さん、いつもお世話になっております。同居のお話は大変光栄に思っております。ただ、今はまだ新しい環境に慣れることで精一杯で、新しい生活を始めるのは難しいと考えております。将来、状況が変わった際には、もう一度検討させていただきたいです。」
例文②子供を理由に
「お義父さんお義母さんいつもお世話になってます。同居のお話は大変嬉しく思っております。しかし、こどもの環境を一番に考えて今の場所に住んでいます。子どもも今の環境を気に入っているので、出来れば変えてあげたくはありません。成人するまではどうか子ども第一に生活させてください。」
例文③夫に伝えてもらう
「決して同居が嫌なわけでなく、程よい距離感で良好な関係を続けていきたい。」
例文④失敗談を踏まえて
「お義父さんお義母さんいつもありがとうございます。同居のお話もとてもありがたいのですが、先日悲しいお話を聞いたばかりで正直悩んでいます。私の友人の話になるのですが…ご両親ととても仲良かった友人夫婦が同居をきっかけに離婚してしまいました。できれば、今の程よい距離感でお互い無理なくこれからもお付き合いさせていただけたらと思っています。」
例文⑤単刀直入に
「お義父さんお義母さんいつもお世話になってます。同居のお話ありがとうございます。正直にお話させてください。今とても良好な関係が同居をきっかけに壊れてしまいそうで不安です。お互いのペースが合わないと誰かが我慢して過ごさないといけなくなってしまうのは悲しいです。なので、程よい距離感でこれからもお付き合いさせていただけたらと思っています。宜しくお願いします。」
大切なのは、誠意を持ってコミュニケーションをとることです。ご自身の言葉で、率直に気持ちを伝えてみてください。
【義両親と同居の断り方】大事なこと。NGなこと。
義両親から同居の話が持ち上がったとき、断るのが難しく感じられる方も多いでしょう。しかし、断り方によっては、相手に悪い印象を与えずに関係を保つことができます。
ここでは、義両親に同居を断る際に避けたいポイントと、心がけるべき大事な点をまとめました。
自責と他責
まずNGなのは、「他責」にしてしまう断り方です。
例えば「夫が反対しているから」「仕事が忙しくて時間が取れないから」というように、他人や環境のせいにする表現は、「自分は悪くない」といった自己保身の印象を与えがちです。
こうした断り方は、相手に不誠実と受け取られやすく、場合によっては誤解や不信感を招く可能性もあります。
代わりに、断る理由を伝えるときは「自分の意思」をきちんと示すことが大切です。
「自分にとって大切な空間や時間を守りたい」「家族との生活スタイルを尊重したい」といった、自分自身の希望を丁寧に伝えると良いでしょう。こうすることで、相手もあなたの気持ちを尊重しやすくなります。
また、断る際には感謝の気持ちも忘れずに伝えることがポイントです。
せっかく同居を提案してくれた義両親への敬意を示しつつ、「お誘いはありがたいのですが…」という気持ちを添えることで、円満な断り方が可能になります。
「断る=悪い事」ではない
断るという表現はなんだか悪いことと思いがちですが、上手くいくイメージがつかないのに、「はい!是非同居しましょう!」と良い顔ぶって返事をしてしまう方が、無責任な気がします。
同居しない方が、今の関係で良好に助け合っていけると提示できるなら、それはお互いにとって良いことだと思います。
中途半端に伝えることがわだかまりを生んでしまう原因になりかねません。
義両親との同居を断ることは、決して悪いことではありません。
むしろ、自分や家族の幸せを優先する大切な決断です。同居にはメリットもありますが、生活スタイルや価値観の違いからストレスが生じることも少なくありません。
家族の絆を守るためには、無理をして同居を続けるよりも、お互いの距離感を大切にした方が良い場合もあります。
自分の心と向き合い、無理をしない選択をすることが、家族全員の幸せにつながるのです。
体験談
【子作りのために】Bさん(当時24歳)のお話
Bさんは就職してすぐ、結婚しました。
仕事も慣れてきて、夫とふたりの生活も楽しく過ごしていた頃、義両親から同居のお誘い。正直、「同居は断固拒否!」だったBさん。
しかし、夫は「どっちでもいいんじゃない」と真剣には考えておらず、義両親に聞かれても「いいんじゃない」という返事をしていました。そのせいで、Bさんの話も聞かず同居する方向で話が進んでいく。
これでは駄目だ!と思ったBさんは、「今、仕事にも慣れてきて、仕事をやめたくありません。ゆくゆくは子どものことも考えたいと思っていますが、同居すると(子作り)頑張れないかもしれません。」と正直に言うと、義両親は納得してくれました。
あの時しっかり断らなかったら今の私はいないと思います。
ちょっと言いにくいなと思うかもしれませんが、どうしても同居を断りたいなら誠心誠意をもって正直に伝えた方が納得してくれる確率があがります。
【流されるがままに】Mさん(当時20歳)のお話
いわゆる授かり婚だったMさん。
義両親から「あなたたち二人だけだと心配だから同居しましょう」と言われました。若かったこともあり、あまり深く考えておらず「確かに大変かもしれない」と流されるがままに同居の話が進んでいきました。
しかし、新居の打ち合わせやこれからの事で会う頻度が増していく旅になるMさんは不安がつのります。
「嫌いではないし、いい人達だけど、毎日一緒になると思うと、しんどいかもしれない」一度そう思うと、同居の話はなかったことにできないだろうかと考えるようになりました。
今言わなければどんどん話が進んでしまう…だけど、今更言ってもいいものか…Mさんは悩みましたが、思い切って言ってみます。
「いつもありがとうございます。私たちのことを考えてくれて、凄く嬉しいのですが、私も私なりに考えたことがあります。言うか悩んだのですが、私たちのこれからの為に聞いてください。確かに、私たちだけでは頼りないかもしれません。ですが、できればお義父さんとお義母さんのように、夫婦ふたりで頑張ってみたいので見守って頂けないでしょうか。」
そう言うと、義両親は「しっかり話してくれてありがとう。外からサポートできることはさせてもらうから遠慮なく言ってね」と言ってくれました。
義両親から見たら、まだまだ子どもなふたりで心配だったけど、しっかり意志を持って伝えたことにより、義両親も安心できたみたいですね。
最後に
何につけても「断り方」というのは、難しいものです。関係性にもよりますが、「嫌だ」という気持ちが全面に出てしまうと、こじれる原因になってしまいます。
まずは、義両親のなぜ同居したいのだろうかという気持ちに寄り添うことも重要かもしれません。義両親に「それなら仕方のないこと」と納得してもらえる事が大切です。
この記事が、少しでもあなたの選択肢のきっかけになれれば幸いです。
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